日本の国債の格付けが下げられました。G7の中では最下位、更にスロベニアよりも低く、ムーディーズによっては香港よりも低くなっています。チェコ、ハンガリー、ボツワナ、チリなどからも1ランク上なだけです。民間の格付け機関の評価が絶対だとは思いませんし、そもそも国の債務のほとんどが国内でファイナンスされている我が国において、このような格付けにどれだけの意味があるのかも疑問です。が、しかし、こんな格付けです。先進国だと思っていた我々は裸の王様だったのかも知れません。失われた10年とよく言いますが、10年というのは現代経済世界においてはとても長い時間です。
かつて地上の楽園といわれたローデシア(ジンバブエ)は、この10数年の間に通貨価値が何と800分の1になりました。我が国の構造変化がいつ起きると考えているか?という質問をよくされるのですが、私は「半年から4年、恐らく1、2年内」と答えます。この国ではもっと掛かるのではないかと言う方もよくいますが、これ以上掛けると我が国は単なるアジアの小国になり下がるでしょう。