株式市場の低迷の原因として海外のヘッジファンドなどの空売りを挙げ、それを何らかの形で規制しようという考えがあるそうです。私はその考え方は間違っていると思います。そもそも売買と株価の上下は別個のものです。「売るから下がる」と考えられがちですが、売り買い同数なければ取引は成立しませんから、売る時には必ず買いもある訳で、「売るから下がる」とは言えません。更に、売りやすいものは実は値段は下がりにくいものです。中古車市場で中々売れない高価な外車は、新車を買った瞬間に市場価値は大きく下がります。一方中古車市場で簡単に売れる日本のT社の車は中古でも値段はあまり下がりません。外車の中古車を更に売りにくく規制したら、その市場価値は却って更に下がるでしょう。マーケットの仕組みを理解しないで魔女狩り的にアイデアを出すのは問題だと思います。