英語で「ルナー(lunar)」は「月の」という意味で、「ルナティック(lunatic)」は「狂人」とか「精神異常の」という意味になります。ラテン語が語源で、月から発する霊気にあたると気が狂うと考えられていたそうです。ピンク・フロイドの歌にも「ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン」という狂気を題材にした歌があります。いつも同じ面だけを見せて裏側(ダーク・サイド)を決して見せないというのがどこか狂おしいのでしょうか。
片や日本においては月ではウサギが餅つきをしていたり、かぐや姫が帰っていったりで平和この上ありません。あまり詳しくないので間違っているかも知れませんが中国でも月は美しかったり知人を思い出すものであっても狂気じみたものとは捉えられて来なかったのではないでしょうか。これだけ大きな自然の存在をこれだけ違って見て来たというのも面白いと思います。月は太陽に対する「陰」ですから、陰影礼賛の国と彼の国ではこうも違うものでしょうか。そしてその月の裏側を見たことがあるのは数人のアポロ(太陽の神)の飛行士だけであるというのも、なんか不思議ですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。