今日は10月4日なので語呂合わせで「証券投資の日」となっており、東証でもセミナーが開かれました。私も第2部「投資単位引下げを考える〜証券市場の裾野拡大に向けて〜」にパネラーとして参加しました。
思えば弊社が上場する際に「無額面化、及び一円割当増資」という手法により、商法上で規定された株式分割する際の一株当たり5万円という純資産の壁を破り、誰でも買えるような投資単位に引き下げたのはまだ1年ちょっと前のことでした。単位株制度の見直しの問題はその後熱を帯びてゆき、「マネックス方式があるから必要ないじゃないか」という議論もあり、「本人が言うから間違いないがマネックス方式の利用は限定的であり抜本的に改正すべきだ」と実際私が関係各省庁等に出向いて話したのはちょうど去年の今頃です。
結局「単元株」という形で我々が望んでいたような制度の改正はなされた訳ですが、その実現に我々マネックスの存在と行動が多少なりとも貢献したのだと私は自負しています。これからも個人のための開かれた資本市場・金融サービスの実現のために、微力ではありますが努力を続けていきたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。