たまに見える大きくて赤い月については今までに何度か書きました(2000年7月19日号、2001年4月27日号)。地上の建物の近くに見えるので、錯覚により大きく“見える”だけである、というのが最後の説だったのですが、昨晩またその説が覆されてしまいました。真夜中にタクシーを降りる時に大きくて赤い月(普通は満月ですが、昨晩はその時間ですから上弦の月でした)が西の空に見えました。そのまま歩いていると建物の陰に隠れて見えなくなったのですが、思い直して随分歩いて元の場所に戻って前からやりたかった実験をしてみました。股の間から覗いてみたのです。前回の説によると、そうすると大空の中に月が浮かぶように見えるので錯覚が取れ、月はずっと小さく、普段に近い大きさに見える筈なのですが、残念ながらやはり大きい月でした。また歩き始めると、今度は反対側の建物の上の方の窓に月だけが反射していました。それが赤くて大きかったのです。これはどう考えても錯覚だけでは説明できません。やはり最初に立てた仮説(水蒸気の影響などで実際に大きく見えている)の方が正しかったのでしょうか?
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