たまに見える大きくて赤い月については今までに何度か書きました(2000年7月19日号、2001年4月27日号)。地上の建物の近くに見えるので、錯覚により大きく“見える”だけである、というのが最後の説だったのですが、昨晩またその説が覆されてしまいました。真夜中にタクシーを降りる時に大きくて赤い月(普通は満月ですが、昨晩はその時間ですから上弦の月でした)が西の空に見えました。そのまま歩いていると建物の陰に隠れて見えなくなったのですが、思い直して随分歩いて元の場所に戻って前からやりたかった実験をしてみました。股の間から覗いてみたのです。前回の説によると、そうすると大空の中に月が浮かぶように見えるので錯覚が取れ、月はずっと小さく、普段に近い大きさに見える筈なのですが、残念ながらやはり大きい月でした。また歩き始めると、今度は反対側の建物の上の方の窓に月だけが反射していました。それが赤くて大きかったのです。これはどう考えても錯覚だけでは説明できません。やはり最初に立てた仮説(水蒸気の影響などで実際に大きく見えている)の方が正しかったのでしょうか?
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- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。