ニムダと呼ばれるコンピュータ・ウイルスが猛威をふるっています。ネットワーク上で伝播し、各コンピュータ内でデータを破壊したりするプログラムのことを「ウイルス」、このウイルスが伝播することを「感染する」、ウイルスに対する防御プログラムを「ワクチン」と呼んだりします。これらの名称に最初は違和感があったのですが、今ではうまく考えた名称だなと思います。ネットワークとコンピュータの関係は、社会と人間の関係に似ていて、朱に交わると赤くなったり、インフルエンザのウイルスの構造は年々その感染力を強めて行き、毎年新しいヴァージョンに対応するワクチンが開発されたりします。風邪を引かないには予防が一番で、ばい菌のある所には行かないようにし、「来たな」と思ったらすぐうがいをすることです。知らない人からのメールとかにはくれぐれも注意しましょう。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。