今日は久し振りに柔らかい話をしましょう。タレントのカルーセル麻紀さんがマリファナとコカインを所持していた為に逮捕されました。御存知のようにカルーセル麻紀容疑者は性転換手術を受けた元・男、今・女です。その彼、もしくは彼女、は男性用の独房に拘留されたそうです。一方数ヶ月前に地中海のキプロス島では、「女みたいな男」が詐欺罪で逮捕されたのですが、男性房に入れるべきか女性房に入れるべきか迷った挙句、どちらにも決め兼ねた警察が釈放してしまったそうです。なんだかややこしいですね。しかし恐らくややこしさは古の時代から何も変わっていない訳で、分類のマス目を細かくすればするほどややこしく見えますから、もっとマス目を拡げて見るという考え方もあると思います。自然科学の根本理論だって何十年、何百年に一回は根底から覆されることもある訳で、そういったファジーなアプローチもたまにはいいでしょう。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。