世界的に著名な投資家であるウォーレン・バフェットは日曜日のテレビ番組の中で、「経済的に一週間前の米国と今の米国は違う国ではない。所有株は一切売らない(これが月曜日はという意味か、当面という意味かは私が調べた限りでは不明瞭なのですが)。大きく売られれば買うチャンスもある。」と言ったそうです。個人投資家の間にも「ここで売ったらテロリストの思う壷だ。みんなで売らずに、アメリカの会社の株を一株買おう。」といった気運も一部で上がっているそうです。昨日の米国株式市場は、S&P500種で5%弱の下落、売買高はNYSEにおいて過去の記録を13%上回る史上最高高だったようです。下落幅は他国(特に日本)における幅や事前の懸念に比べると大したこともなく、「売り注文が殺到」などと(特に日本のメディアが)書かれますが、売り買いが均衡しなければ売買は成立しない訳であり、「買い注文も殺到」していたとも言えます。評論家にならずに当事者としての意識を強く持ち、自らの経済、資本市場を守ろうとする意志が垣間見えます。勿論マーケットは行くべき所にしか行き着きません。しかし昨日もつぶやいたように期待や信頼はマーケットの重要な、そして恐らく最大の部分です。このような当事者意識をいろいろな面で我が国ももっと持つべきではないでしょうか。