出張でアメリカにいます。昨日の晩に日本を発ち、本日(と言ってもこちらの時間では既に昨日ですが)夕刻にニューアーク空港(ニュージャージー州。ニューヨークのすぐ脇です。)に着きました。空港の構内から景色は違います。人の姿も違うし、空港の駐車場に止めてある車のデザインや雰囲気も違います。車で飛行場を出ると、車内でかかっている音楽もやはり日本のタクシーとは違いますし、車窓に映る景色も勿論また違います。気がつくと日は暮れてしまい、ふと窓の外を見上げると月が出ていました。それも度々つぶやきで書いてきた赤い満月が。色も、大きさも、東京で見るのと同じです。当然のことですが表面の模様も一緒です。こんなに周りのもの全てが違うのに、月はやはり同じ月である、しかも見え方も全く一緒であるということに改めて感動しました。見えるものが同じなのにどうしてこんなに違う文化を作ってきたのだろう。いや月ほど遠い物だからこそ、これだけ場所や環境が違っていても同じに見えるのだろう。違う文化の人と対話する時には遠く、高く視点を添えて、昇華した次元で話せるといい。と、そう思いました。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。