先週の火曜日から大阪心斎橋のマネックスATMと全国のクレディ・セゾンのCD・ATM機で、マネックスの証券総合口座から現金が引き出せるようになりました(10月1日からは郵貯のATMも接続されて、そこでは入金もできるようになります)。
マネックス《セゾン》カードは「ダブル・ストライプ」といって、クレジットカードであると同時にキャッシュ・カードでもあります。私も早速先日、関西のとある都市のセゾンATMで試してみました。画面表示はまだ切り替わってない所が多く「銀行取引」のボタンで行なうのですが、あたかも銀行預金を引き出すかの如く、簡単に現金を手にできました。全国どこからでもインターネットを通してマネックスのサーバに接続できて取引ができることには勿論全く違和感を感じないのですが、街に置いてあるATMがマネックスのサーバに接続されてしかも現金がそこから出てくるとなると感無量のものがあります。ネットワークは到る所に張り巡らされていて、本当にどこからでもどこにあるサーバでも簡単に接続できるようになってきた訳です。いずれユビキタス・コンピュータが実用化されると、サングラス(みたいなコンピュータ)を掛けながら、視線で追うだけでいろいろな情報が取れたり決済ができたりするようになるのでしょうか。まるでスタートレックのボーグ集合体のようで気持ち悪くもありますが、何か面白そうですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。