東証における新既上場予定会社一覧を見ていたら「もみじホールディングス」という会社がありました。これは広島県内の2つの銀行、広島総合銀行とせとうち銀行の完全持株会社です。広島総合銀行は普銀転換前は広島相互銀行と言ったのですが、多くの第二地銀が名前を大きく変えた(例えば呉相互銀行がせとうち銀行に)中で、「相互」を「総合」に変えるだけで英語の表記はSOGOのまま変えませんでした。当時、「中々のつわものだな」と思ったのを覚えています。そして今度は「もみじ」。
宮島の紅葉からでしょうか?もみじ饅頭からでしょうか?それとも9月に上場するからでしょうか?古今集に於ては秋歌が一番数が多く、中でももみじが詠まれている歌が一番多いようです。そのように日本人にとってある意味でもっともポピュラーな季語を会社名に使う所などにも、また感心してしまいました。風吹けば 落つるもみぢ葉 水きよみ 散らぬかげさへ 底に見えつつ
(古今和歌集 巻第五 秋歌下 凡河内躬恒)