勝手気儘にいくつかの構造改革私案を考えてみました。
1.銀行の持合い株を全部まとめて一括処理する。具体的には保有株のほぼ全部を1割引で政府もしくはSPCに売却させる。割引かれた金額分だけ銀行の資本が毀損するが、これはそもそもここまで大量に株式を保有してしまった銀行の株主の責任として考える。全銀行の保有株をまとめたポートフォリオは、ほぼTOPIXに連動すると思われる。ポートフォリオの購入金額は、ポート価値の60%をノン・リコースで資金調達し、30%を政府が保証する(元々90%で買っているのでこれで足りる)。その上でポートの一部分はETFとして納税者に納税額に合わせて配る(まるではなさか爺さんのように。ねずみ小僧か?)。残りは内外のファンドマネージャーに運用させ、毎年成績のいい者を残し、悪い者は除外して行く。税金の使いみちが分かりやすいし、砂に水を撒くようでなく、国民の手元にETFが届けられる。これはイギリスでかつて行われた手法に近い。銀行も保有株の呪縛から解かれ、持合い株の問題も消え去り、何より我が国全体に株式資本主義を一気に普及させることができる。
2.郵便局の預け入れ制限を1000万円から元々の300万円に、更には100万円まで引き下げる。お金の使い方がもっとも下手だった政府の手から資金を解放する。
3.日銀による国債の買い切りオペ、更には外債の購入をし、流動性を潤沢に供給すると共に円安に誘導する。為替介入もするといい。予め中国などとしっかりと相談する必要はある。
以上の諸策を全て同時に敢行する。ここが肝心で、お金は極めて流動的なモノなので、全ての策を同時に行なわないと圧力が逃げてしまう。
さて、これだけのことをしたら日本経済も株式市場も変わると思うのですが、流石にできないですかね。