足元の米国株式市場では、年央にかけて好調だった半導体株の勢いが減速する一方、これまで出遅れていた銘柄を見直す動きが広がっています。実際、フィラデルフィア半導体株指数は年前半に+101.1%と2倍超にまで上昇したものの、7月以降は-16.7%と調整局面を迎えています(2026年7月16日時点)。一方、代表的な米国バリュー株指数であるラッセル1000バリュー指数は年前半に+15.2%にとどまりましたが、7月は+2.8%と堅調さを維持しており、市場のけん引役に変化の兆しがみられています。そこで、今回は株価パフォーマンス面で出遅れ感がみられながら、ファンダメンタルズは改善する見通しの銘柄を以下の条件で抽出しました。

<抽出条件>
・S&P500種株価指数に含まれる銘柄
(除く銀行、保険、不動産、投資銀行・証券会社、消費者金融、資産運用・資産管理)
・過去1年の株価騰落率がS&P500種株価指数対比で-20%-0%
・過去1ヶ月の株価騰落率がS&P500種株価指数対比でプラス
(S&P500種株価指数の騰落率は、過去1年:+20.3%、過去1ヶ月:+0.3%)
・直近会計期から翌会計期、翌会計期から翌々会計期にかけての1株当たり利益(EPS)成長率が改善見通し

リストを確認すると、コーヒーチェーンのスターバックス[SBUX]が名を連ねています。同社では近年、業績悪化が続いていましたが、足元ではカフェイン量を調整できる新しい飲料の投入や食品の拡充を背景に、米国の店舗において午後から夜にかけての来客数が増えています。業務の効率化やコスト削減、複数のオフィス閉鎖といった対策を通じて事業の立て直しも進めており、今後の業績回復が期待されます。また、世界有数の農業機器メーカーであるディア[DE]も基準を満たしました。金利の高止まりなどに伴う顧客の高額製品の買い控えを背景に農機事業が逆風に直面しているものの、建設・林業部門や小型農業・芝刈り部門における需要回復が足元の業績の支えとなっています。さらに、米国最大級の総合廃棄物処理・医療廃棄物処理サービス企業のウェースト・マネジメント[WM]もリスト入りしました。リサイクル事業や再生可能エネルギー事業における取扱量の増加が業績押し上げに寄与しています。また、価格設定やコスト最適化などにより利益率が改善しており、さらなる利益成長が見込まれます。
株価が市場全体と比較してアンダーパフォームしている銘柄への注目度は低くなりがちですが、業績改善が予想される企業に目を向けることで新たな投資機会を見いだせる可能性がありますので銘柄選択の参考にしていただければと思います。

「株価出遅れ×業績改善」銘柄10選(時価総額順)はこちらからチェック

来週7月24日(金)の投資のヒント(米国株)はお休みとなります。次回は7月31日(金)を予定しております。