東京市場まとめ
1.概況
日経平均は182円安の71,067円と、下落して取引を開始しました。もっとも、朝安後は上昇に転じ、徐々に上げ幅を拡大する展開となりました。節目の72,000円を超えると、その後も上げ幅を拡大した日経平均は1,398円高の72,648円で前引けとなりました。
後場は寄付きこそ好調であったものの上値の重い展開となり、徐々に上げ幅を縮小しました。12時35分に1,581円高の72,831円をつけ、取引時間中の最高値を更新し、最終的には1,103円高の72,353円で終値も史上最高値を更新し取引を終えました。
TOPIXは50ポイント高の4,095ポイントでこちらも最高値を更新しました。新興市場では東証グロース250指数が22ポイント高の717ポイントで大幅反発となりました。
2.個別銘柄等
J. フロント リテイリング(3086)は一時19.6%高の2,999円をつけ年初来高値を更新しました。19日、アクティビストとして知られるシンガポールの投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズが同社株を5.1%保有していることが判明しました。先行きにおける経営改革や株主還元などの要求が強まるとの思惑から買いが入りました。
太陽誘電(6976)は9.1%安の17,550円をつけ、大幅続落となりました。人工知能(AI)サーバー向けに使われる積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需要拡大への期待感から株高が続いている中、一部には割安感に乏しいといった声もあり売りが優勢となりました。
ファナック(6954)は6.5%高の7,960円をつけ、大幅反発となりました。19日、日本経済新聞は、政府が成長戦略に盛り込む戦略17分野への官民投資を巡って、「人工知能(AI)を用いてロボットなどを自律的に動かす『フィジカルAI』に、官民で2040年度までに10.5兆円を投資する」と報じ、関連銘柄として今後の事業拡大を期待した買いが入りました。
東京電力ホールディングス(9501)は7.1%安の477.5円をつけ、3営業日ぶりとなる大幅反落となりました。20日、日本経済新聞は同社が「資本提携の交渉を5陣営を軸に進めていることが19日分かった」と報じました。大規模の出資提案もあり、1株価値の希薄化を警戒した売りが優勢となりました。
パワーエックス(485A)はストップ高水準となる22.2%高の2,200円をつけ、大幅反発となりました。19日、豊田通商(8015)の子会社からベトナムを仕向け地とする大型蓄電システムを受注したと発表しました。加えて、会社側は「当社製品が海外市場に供給されるのは本案件が初めて」としており、受注を好感する買いが殺到しました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は週明けも買いが優勢で、史上最高値更新となる1,103円高で取引を終えました。イラン情勢は一定の目処が立ったものの、依然として不透明感はくすぶります。明日の材料には日産自動車(7201)やゆうちょ銀行(7182)などの株主総会が予定されているほか、東証グロース市場にLiNKX(銘柄コード584A)が上場する予定です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
