経済財政諮問会議の基本方針案が示されました。電波の周波数割り当ての入札制導入によって競争原理を採り入れ、民間の潜在需要を引き出すといったこともうたわれています。これは中々興味深いアイデアだと私も以前は思っていたのですが、最近ちょっと疑問を持っています。アメリカや欧州では当然のようにこの入札が行われて来ました。しかし兆円単位で落札されるため、本来ほかの投資に向けられるべきであった巨大なお金が資本市場から吸い上げられているのではないでしょうか?それは各企業の業績も圧迫しますし、単純に資本市場における需給の観点から言っても必ずしも好ましいことではありません。勿論理屈では自由経済原理に乗っ取り、企業価値を上げられるプランを持った会社が然るべき値段で落札する筈なのですが、理論と実際は違ったりします。とにかく大胆さと細心の注意の両方が必要とされる我が国の経済状況ですから、よくよく検討をして頂きたいと思います。