東京市場まとめ

1.概況

日経平均は582円高の57,085円と反発して取引を開始しました。米国とイランの停戦協議が継続するとの期待感から、前日の米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。中でも、半導体などのハイテク株が上昇したことで日経平均も寄付きから上げ幅を拡大して推移しました。幅広い銘柄に買いが入り、前場は引け間近の11時11分に1,477円高の57,979円でこの日の高値をつけた後、1,346円高の57,849円で取引を終えました。

後場も海外勢を中心に株価指数先物への買いが相場を支え、高値圏で推移しました。堅調な推移となった日経平均は最終的に1,374円高の57,877円で大幅反発となりました。

TOPIXは32ポイント高の3,755ポイントで4営業日ぶりに反発、新興市場では東証グロース250指数が10ポイント高の770ポイントで取引を終えました。

2.個別銘柄等

キオクシアホールディングス(285A)は一時17.9%高の36,870円をつけ、上場来高値を更新しました。フラッシュメモリーを共同開発するサンディスク[SNDK]が前日の米国市場で大幅高となったことを手掛かりに、買いが集まりました。サンディスクは、ナスダック総合100株価指数に採用されるとの報道が材料視されました。

オービック(4684)は2.5%高の3,991円をつけ、続伸となりました。13日、日本経済新聞が、同社は「2026年3月期の連結営業利益が前の期から1割強増え、880億円程度だったようだ」と報じました。報道によれば32年連続での最高益更新となり、市場予想並みの着地が見込まれることが買い材料となりました。

ブックオフグループホールディングス(9278)は一時13.6%高の2,163円をつけ、上場来高値を更新しました。13日、2026年5月期(今期)の当期純利益が前期比14%増の24億円を見込むと発表しました。従来予想の22億円から上方修正となり、これを好感した買いが入りました。

ホームセンター事業のコーナン商事(7516)が3.7%安の4,195円をつけ、続落となりました。13日、2027年2月期(今期)の当期純利益が前期比2%増の125億円を見込むと発表しました。増益転換となったものの、市場は2026年2月期(前期)からのV字回復を期待していた面もあり、やや物足りないとの見方が売りを呼びました。

オンライン本人確認サービスなどを手掛けるELEMENTS(5246)はストップ高水準となる15.8%高の732円と大幅高で取引を終えました。13日、2026年11月期の第1四半期決算で営業損益は1億1900万円の黒字であったと発表しました。前年同期は1300万円の赤字で、営業黒字転換を好感した買いが殺到しました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は2.4%高で、一時は節目の58,000円をうかがう展開となりました。一部には過熱感を指摘する向きもある中ですが、明日の材料には、米国で3月のPPI(生産者物価指数)の発表やジェイピー・モルガン・チェース[JPM]やシティグループ[C]、ウェルズ・ファーゴ[WFC]といった米国の主要銀行や、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]などの決算発表があげられます。また、明日の日本時間14時ごろに予定されている半導体製造装置のASMLホールディング[ASML]の決算発表も注目が集まりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)