東京市場まとめ

1.概況

日経平均は502円安の56,421円で取引を開始しました。米国とイランが先週4月11日-12日にかけ、停戦協議を実施したものの合意に至らず、中東情勢の不透明感を懸念した売りが出ました。序盤は下げ幅を縮小し、一時158円安の56,765円でこの日の高値をつけました。長期金利が一時2.49%まで上昇したことも株式市場には重荷となり、前場は566円安の56,357円で取引を終えました。

後場も下落基調で始まり、13時7分に691円安の56,232円をつけ、この日の安値をつけました。その後は持ち直し、後場の中盤は56,500円近辺で推移しました。大引け間際に下げ幅を縮小する場面が見られましたが、最終的に421円安の56,502円で反落となりました。

TOPIXは16ポイント安の3,723ポイントで3日続落、新興市場では東証グロース250指数が5ポイント安の759ポイントで反落しました。

2.個別銘柄等

電通グループ(4324)は10.1%高の3,155円をつけ、大幅反発となりました。10日に更新された同社ホームページによると、大株主に旧村上ファンドの関係者が運営するC&Iホールディングスが名を連ねていることが明らかになりました。先行きにおいて、資本効率の改善を求めるなどの思惑から買いが集まりました。

安川電機(6506)は7.0%高の5,239円をつけ、7日続伸となりました。10日、2027年2月期(今期)の当期純利益が前期比33%増の470億円になる見込みだと発表しました。市場予想も上回ったことで、ガイダンスを好感した買いが入りました。

良品計画(7453)は一時4.6%高の3,922円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。10日、2026年8月期(今期)の当期純利益が前期比22%増の620億円を見込むと発表しました。従来から90億円上方修正となったほか、市場予想を上回ったことが買い材料となりました。

タマホーム(1419)は10.0%安の3,655円をつけ、大幅反落となりました。10日、2026年5月期(今期)の年間配当予想を125円と従来予想の196円から大幅に引き下げ、これを嫌気する売りが出ました。

医薬品開発ベンチャーのレナサイエンス(4889)は9.2%安の1,466円をつけ、3日続落となりました。10日、全身の臓器に障害を引き起こす全身性強皮症に伴う間質性肺疾患に関する開発中の治療薬について、治験結果に有意な効果が認められなかったと発表しました。この発表を受け、今後の開発への影響を懸念した売りが出ました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は0.7%安で反落しました。中東情勢の不透明感が意識される中で、後場は下げ渋る展開となりました。

明日の材料には、国内ではコスモス薬品(3349)や久光製薬(4530)、U-NEXT HOLDINGS(9418)などの決算があげられます。また米銀大手のゴールドマン・サックス[GS]の決算発表が予定されており、これを皮切りに米銀大手行の決算発表が続きます。中東情勢やプライベート・クレジットの動向に関する幹部の発言や、米国の経済見通しが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)