時計などでスケルトン・モデルというのがあります。歯車がどう動いていて、どのような仕組みになっているのかが分かるようになっています。実際の商品となるとスケルトン・モデルは時計ぐらいでしょうが、ディスプレイ用ではいろいろな機械にあります。私は公開企業は、本来スケルトン・モデルのように、その仕組みがちゃんと外部に対して分かるようになっていなくてはいけないと考えています。組織や経営の仕組みだけでなく、収益構造についてもきちんと説明できるのが望ましいと思います。
マネックスは昨日2001年3月期の決算発表を行ない決算短信を出しましたが、読んで頂ければマネックスの中身が自明で分かるように努力して記述しているつもりです。また本日決算発表説明会を催し、損益分岐点分析についても公表資料に基づいた計算を試み、その結果についてもHP上に公表しております。証券界の、延いては日本企業のスケルトン・モデルでありたいと、そう考えています。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。