道路が渋滞するメカニズムは中々興味深いものです。高速道路はどんなに広くていい道を作っても、出路のほんのちょっとした造作や、出口の先の信号機との微妙な関係などで、スムースに流れたりいつでも渋滞したりします。見物渋滞という、これまた複雑系のものもあります。これらは全て道路上の流体力学とでも呼べるものですが、意志のない物質に関する流体力学でさえ現代においてもかなり難しいテーマのようですから、まして物質に意志のある場合は尚更でしょう。先日銀座の地下の駐車場で、空いているスペースの天井に緑色のランプが付くようになったのに気づきました。これは大発明です。遠くからでも止めたい場所近辺に空きがあるかどうか分かりますから、見物渋滞的な混雑を回避できるでしょう。何事も知恵ですね。