行間を読むという表現がありますが、恐らく日本語ほど「行間」の少ない言葉はないのではないでしょうか。これは確か坂口安吾が言っていたことの受け売りですが、日本語には二人称一つとっても数え切れないくらいの言葉があります。おまえ、君、あなた、テメエ、・・。あなた一つとっても更に「あなた」「貴方」「アナタ」では少しニュアンスが違いますし、「あんた」なんていう変形もあります。一方英語では基本的に「YOU」だけです。更に言うと、英語は26文字のアルファベットだけですが、日本語には50音がひらがなとカタカナであり、更に数え切れない数の漢字があります。で、日本語と英語、どちらの方が表現力があるでしょうか?恐らく一緒ですよね。ということは、日本語は文字や言葉で表現し過ぎてしまい、或いは表現していると油断してしまい、「行間」に意味があまりないのでしょう。英語は行間で勝負する。そんな感じでしょうか。そうするとやはり歌唱力や議論する力では、構造的に中々アメリカ人には勝てないでしょうか?