お役所も企業も今日から新年度です。学校も新学期は4月と決まっています。でもこれはどうしてでしょうか?陰暦で考えても、さすがに4月は一年の始まりにはなりませんし、そもそも日本では一体いつ頃からこのような制度になったのでしょう?雰囲気としては分からないでもありません。木々の芽がふき始め、花も一斉に咲き始める4月に新しい年度や学期を迎えるというのは、中々よく考えられているなぁと思います。
「仕事始め」は時代劇などにも出てきますが、これは正月2日或いは4日のことですから、4月に新年度というのは明治以降のことなのでしょうか?いずれにしろ、春分や秋分という自然の運行を極めて尊重した国民の祝日を持っている国ですから、このような季節感に合わせて制度を決めていても不思議ではありません。この国のこういった部分は大切にして行きたいですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。