週末の新聞に、電波の帯域のセカンダリー・マーケットが、オーストラリアでマコーレー銀行によって始められるという報道がありました。つまり政府から与えられた帯域を流通市場の中で他人に転売し、更に第三者間で売買することを可能にするというのです。政府もバックアップしています。電波の帯域などの有限の資源の最適利用は重大なテーマであり、マーケットという仕組みを通じて、より有効に利用できる者がより高い対価を払ってその資源を利用する権利を獲得できるようにし、その結果最適利用を実現しようとするものです。これは中々深くて面白い。マーケットのメカニズムはいろいろな局面で利用できる筈です。およそ「割当て」をしなければいけないものはマーケットに委ねるのが恐らくもっとも有効な方法でしょう。アメリカでは今回の大統領選で投票権をネット上のオークションに出そうとして止められたケースがありましたが、他にも使いようはありそうですね。