昔「板ちょうだい、板ちょうだい」と一日に何度も何度も本部に電話をして、「大工」の渾名を取った銀行系証券会社の営業員を知っていますが、板とは証券取引所における同じ値段に集まっている注文のことを言います。買い板とか、売り板とか、板寄せ(指値、成行の売りと買いの注文を寄せ集めて一気に取引を成立させるプロセス)などと使います。(債券先物などでは)多くの成り行き注文などで取引が成立しないまま注文の値段が動いて行ってしまい、いくら注文を入れても売買が成立しない状態を「板に入ってしまう」などと言うこともあります。そんな、ある意味で専門家だけが見ていた、逆の言い方をすると個人投資家だけは見せて貰えなかった「板」が、上下3本ずつですが見られるようになりました。マネックスでも今週から始めています。私も使ってみたのですが、一々東証端末まで行かなくても簡単に板が見られるので重宝します。情報革命はこんな所でも起きています。