1000万円を持っている人1人と、100万円を持っている人10人。どちらも合わせると1000万円ですが、さて証券会社はどちらに営業するでしょうか?今までの常識ですと当然1000万円持っている人でしょう。1人に対する営業と10人に対する営業では手間・コストが大きく違うからです。ところがITがその常識を覆し得ると思います。10人が全く同時に取引をする確率は低いでしょうから、1人用と10人用のシステムコストは10倍にはなりません。規模のメリットを取り、うまく設計すれば、コストはさ程変わらないでしょう。であれば私だったら100万円X10人の方が断然いいと思います。リスクが分散されるからです。10人がみんな同じ取引をすることはまずないでしょうから。これは証券会社に拘わらず当てはまることで、従来の営業の常識を破壊するものです。やっぱりITの可能性っていろいろと広がりがありますね。