天ぷらは日本に限ります。ニューヨークでどんなにいい天ぷら屋さんに行っても限界があります。それは揚げる油に秘密があるようです。日本では最も高級な天ぷら屋さんは一晩だけ揚げて、すぐにその油をちょっと下の天ぷら屋さんに売るそうです。そこで数日使われたあとに豚カツ屋さんに売られます。こうした2次利用のマーケットがあるので、高級天ぷら屋さんは常に最高級の油を最良の状態だけで使える訳です。
このようなピラミッド構造は高品質の実現とその維持に有効です。アメリカの株式市場はニューヨーク証取を頂点に、ナスダック、各地の地方取引所、ピンクシート等々、実に35万社程の株式がパブリック、もしくはセミ・パブリックに取り引きされており、下層では数万単位に上る会社が毎年入れ替わっているそうです。日本のマーケットも徐々にこのように奥行きを深めて行きたいですね。