「最近のブロックチェーン業界はどう変化していますか?」という質問をよく受けます。先週参加したKorea Blockchain Weekで興味深い変化を目の当たりにしたので、今週から数度にかけて共有していきたいと思います。

会場で最も印象的だったのは、「web3」というワードがほぼ見当たらなくなったことです。昨年までは、海外カンファレンスといえば、猫も杓子もweb3でしたが、今年は様子が一変していました。

代わりに多くの登壇者や展示会出展者が使っていたのは、「Crypto(クリプト)」「Onchain(オンチェーン)」という言葉です。暗号資産を投資の側面から語る人は「Crypto」、開発・技術的側面から語る人は「Onchain」と使い分けられている印象を受けました。

この名称の変化は、まさにプレイヤーの変化を表しています。web3というバズワードに踊らされていた一時的な参加者は、おそらく次のトレンドであるAIに移動したのでしょう。一方、本格的に取り組む人々は、より具体的で専門性の高い用語を使うようになっているのかもしれません。

こうした変化は、現地で直接人と対話することでしか気づけません。業界の本質的な動向を掴むためには、やはり足を運んで肌で感じることが重要だと改めて感じています。