本日の日経新聞のトップ記事によると、大蔵省が国の貸借対照表の試算を行い、最大で780兆円の債務超過があることが明らかになったということです。国が支払いを約束している公的年金の給付額を、加入者が今までに支払った積立額だけとすると債務超過額は130兆円、約束した通りの給付額とすると780兆円になるとのことです。その差は650兆円。計算の仕方によって変わるバランスシートのボトムラインとしては聞いたことのない巨大な額です。ところでこの2つの計算方法の違いは、まさに確定拠出型年金(日本版401Kなど)と確定給付型年金(今までの年金)の違いに等しいものです。650兆円の責任の所在を明らかにしないまま、それどころか650兆円の差の存在自体を明らかにしないまま、日本版401Kの導入の議論を進めてきた各関係者の責任は重大ですよね。