音楽のライヴはいつ聴いてもいいものです。勿論現役の一流プレーヤーが気合いを入れて演奏したり唄ってくれるのが一番ですが、そうでない場合でもそれなりに楽しめます。でもやっぱり一所懸命演ってくれないとピンと来ませんし、何よりもプレイしている本人達が楽しんでいてくれないとこちらも楽しめません。一番残念な思いが残り後味も良くないのは、かつての超一流プレーヤーが、(私は技術的な問題を云々言っているのではありません)、気分的に自らの演奏を楽しめず、演奏を大切にしないで、聴衆を感動させられると自らが信じていないような場合です。独り善がりになってもいけないのでしょうが、まず本人が感動するというのはエンタテイメントや芸術の大切な要素なのでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。