時差の少ない国でのオリンピックは、案外見ることが出来ません。このつぶやきを書いている今もサッカーのブラジル−日本戦が進行していますが見ることが出来ません。
そんな訳で今回のオリンピックは、競技については今のところ普段よりも印象が強くありません。しかし企画としてはいろいろと意義深いことをしていると思います。スポーツを振興するために50メートル・プールで泳いだことのないアフリカの選手を100メートル自由形に参加させたり。オーストラリアの先住民族を大きくフィーチャーしたり。何と言っても圧巻は北朝鮮と韓国の選手団を開会式で一緒に入場させ、韓国からの観客が北朝鮮の選手を応援し、それにその選手が感謝の意を持って応えたり。
IOCのサマランチ会長には御不幸があったそうで大変残念ですが、最近のオリンピックがかなり商業的な方向に振られて来た中で、久しぶりの南半球でのオリンピックはなかなかいい大会になりそうですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。