オンライン証券会社は郵便局に替わる次世代の国民的金融インフラになるべきだと考えています。今後何回かに分けてこの件に付き私の考えを説明して行きたいと思います。
まず第一は店舗数です。郵便局が日本最大の金融機関たる大きな理由の一つは、他の金融機関に比べて店舗数が圧倒的に多いことです。ところでオンライン証券にとってはインターネット端末がいわば窓口になる訳ですが、インターネット・ユーザーは少なく見積もっても既に2000万人います。
4、5年後には6000万人ぐらいになるでしょう。(政府の予想では2005年に7700万人です。)インターネットを使う人口はティーン・エイジャーから7,80歳まで、即ち消費可能人口帯と思われますが、6000万人というとその人口のほぼ全員です。即ち近い将来、消費をする人口のほぼ全員の前にオンライン証券の窓口ができる訳です。
一方その時、郵便局の店舗数は今とさほど変わらないでしょう。これが我々が郵便局にとって替わり得る最初の理由です。