ちょっと前にも書きましたが、日経新聞の「私の履歴書は」は今大鵬が書いています。柏戸関の思い出はとても強烈なようで、今朝もまた書かれていました。もっとも思い出に残っている一番は、38年秋場所、全勝同士で千秋楽を迎え、柏戸が大鵬を破って長い休場のあとに全勝優勝した時だそうです。
悔しさよりも、柏戸関の喜びが伝わってきて、以来とても親密になったとのことです。悲しみや苦しさを分かち合うのは誰にでも出来ることではありませんが、他人の喜びを素直に一緒に喜ぶのはもっと難しいことだと思います。しかも柏戸と大鵬のような宿命のライバルの関係で。この話は大鵬のスケールの大きさが良く伺えます。最終回まで目が離せませんね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。