米モトローラ社は、要らなくなったイリジウム用の人工衛星66個を焼却処分するらしい。66個の人工衛星を作るのにどれだけの資源が使われたのでしょうか。66個の人工衛星を打ち上げるのに、どれだけのエネルギーが消費されたのでしょうか。エネルギーを消費するだけでなく、打ち上げ時にエントロピーは大量に増加している筈です。大気圏を通過する際に、オゾン層だってある程度破壊しているかも知れません。そして焼却処分。大気圏へ再突入させて焼く方法を検討しているそうです。これもまたエントロピーを増大させるのでしょうか。あまりにも思慮が足りないと思います。生きた系である地球をもっと大切にしないと、その系の中の小さな小さな住人は酷い目に遭うことでしょう。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。