今年の1月−6月期におけるデジカメの販売額(輸出も含む)が、従来のフィルム型カメラの販売額を上回ったようです。やはりいちいち現像に出して待たずに、その場で画像が確認でき、更にプリンターも普及しつつあるので簡単にプリント・アウトしたり、PC上で便利に管理できる点がうけているのでしょう。「待つ」って、現代においてはもっとも嫌がられることの1つのようです。オンライン証券でもっとも待たされるのは口座開設手続きです。オンラインによって殆どの作業がその場で完結・確認できるのに、口座開設だけは本人確認の作業などがあるのである程度日数がかかります。
海外では、口座開設もオンライン上で完結できる国もあります。ブロードバンドもいいのですが、だだっ広い高速道路を造っても料金所の数が少なくて渋滞してしまうようなことのないように、バランスに配慮して整備していかないといけないですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。