2023年7月にこの「マネックスみんなのつぶやき」が始まり、木曜日担当となってから、気づけば今回で100回目を迎えました。今のようなリレー形式になる前は当社ファウンダーの松本が一人で毎営業日書いていたのですが、あらためて尊敬の念を抱きます。週に一度の投稿でさえ、毎回テーマに悩みますから……。

「100」という数字はどこか特別で、不思議な力があります。お祝いされることも多く、目標にもされやすい。それは、きっと「現実的でありながら、簡単ではない」という絶妙な距離感があるからでしょう。背伸びすれば届くけれど、そのままでは届かない、そんな高さ。私自身、「日本百名山制覇」をライフワークとしています。昨年までに82座に登頂しましたが、残りの18座がなかなか手強い。ランニングでは「月間100km」を密かな目標にしていますが、こちらもなかなか達成できません。そして、通っていた高校には「100km徒歩」という名物行事がありました。夜を徹して歩いたあの時間は、自分の限界と静かに向き合う貴重な体験でした。

仕事の中でも「100」と出会うことがあります。たとえば、9月に開催予定の「マネックス証券オリエンテーションコミティー」は、次回が第100回記念開催。25年以上の歴史を重ねました。数字の上では単なる積算値かもしれませんが、そこには間違いなく、積み重ねてきた時間と人の想いが詰まっています。

「100 Days of Rejection(100日間、毎日断られることに挑戦する取り組み)」や「The 100 Day Project(100日間創作を続けるプロジェクト)」など、個人が100を目指すチャレンジは世界中にありますが、たとえ名前がつかなくても、日々100を積み上げている人たちは身近にもきっといるはずです。「100」という数は、数えられるものでもありますが、積み重ねて初めて「意味」になるものでもあるのだと思います。日々の地道な努力、迷いながらも継続する姿勢、そのすべてが、100という数字に込められています。

今週土曜日は、「マネックスグループ第21回定時株主総会」です。第100回までは、まだまだ長い道のりがあります。でも、その日を目指して、今日を、明日を、そして次の1年を丁寧に積み重ねていけたなら、きっと未来はつながっていきます。第100回のその日に私が立ち会うことはありません。それでも、バトンをつなぐ一人として、いつかその未来に届くように、目の前の「1回」を大切に積み重ねていきたいと思います。

みなさんには、どんな「100の物語」がありますか?