荘子の有名な詩(あれは詩でしょうか?話でしょうか?取り敢えず詩としておきましょう)に「胡蝶の夢」があります。私は始めて読んだときからあの詩が大好きです。
夢か現か、現か夢か。何事も相対的な概念でしかあり得ないと言うところに哲学的なだけでなくて自然科学的な趣もあります。しかし何よりもいいのはとてもヴィジュアルなところです。難しい概念を、分かりやすい視覚的イメージで表現しており、かつそのイメージがとても鮮明です。陶淵明や蘇軾の詩も好きなのですが、どうも私の好みはヴィジュアルであるという共通性があるようです。