月がたまに赤く大きくなるのをご存じですか。大概満月の日で、地平線に近い時にそう見えることがあります。赤く見えるのは空中に塵が多くて青色が反射してしまうからでしょう。大きく見えるのは屈折率の違いからでしょうか。いずれもそのような理由だと、地平線に近い時にそうなるのは納得がいきます。満月の日は夕方に地平線から月は出ますから、目に届くまでに通過する空気層も長いし、恐らく地面から出る水蒸気の影響などで屈折するのでしょう。ところがたまに満月でなくとも、或いはある程度高くまで上がったあとでも、赤く大きく見えることがあります。昨日の晩もそうでした。どうしてそうなるのでしょう?条件として考えられるのは、湿度が特に高いとか、雲が近くにあるなどの、屈折率を変えつつ波長の短い光を散らばらさせる大気の状態がある場合だという気がするのですが、昨日の晩などは月の模様がくっきりと見えていたので、また悩んでしまいます。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。