たった今ラジオ短波に出演するために出かけて来ましたが、凄い雷雨でタクシーからビルの入り口までのほんの数メートルの間にびしょ濡れになってしまいました。雹まで降ったようです。ふと思ったのですが、突然来る大雨の時はいつも雨の速さが速いと思いませんか?
ガリレオによれば、真空の中では何を落としても同じ速さで物体は落下する筈です。速さが違うのは、抵抗が違うからでしょう。恐らく空気抵抗に関係する投影面積は雨粒の大きさ(直径)の二乗に比例していて、質量は三乗に比例している筈です。
その結果雨粒が大きいほど重力加速度に対する空気抵抗が比較的小さくなって、雨は速くなるのでしょうか。或いは多くの雨粒が同時に降ってくる時には、自動車レースのスリップ・ストリーム(前を走る自動車のすぐ後ろにつくことによって空気抵抗を減らして走る走法)のように、お互いに助け合う形になって速くなるのでしょうか?或いは流体力学的に、雨粒が連続することによって速さが増すのでしょうか。これら全てが重複しているのでしょう。
いずれにしても今日の驟雨は、空気中の塵や道路の上のゴミを全て流してくれたようで、雨上がりの空がとても綺麗でした。