たった今ラジオ短波に出演するために出かけて来ましたが、凄い雷雨でタクシーからビルの入り口までのほんの数メートルの間にびしょ濡れになってしまいました。雹まで降ったようです。ふと思ったのですが、突然来る大雨の時はいつも雨の速さが速いと思いませんか?
ガリレオによれば、真空の中では何を落としても同じ速さで物体は落下する筈です。速さが違うのは、抵抗が違うからでしょう。恐らく空気抵抗に関係する投影面積は雨粒の大きさ(直径)の二乗に比例していて、質量は三乗に比例している筈です。
その結果雨粒が大きいほど重力加速度に対する空気抵抗が比較的小さくなって、雨は速くなるのでしょうか。或いは多くの雨粒が同時に降ってくる時には、自動車レースのスリップ・ストリーム(前を走る自動車のすぐ後ろにつくことによって空気抵抗を減らして走る走法)のように、お互いに助け合う形になって速くなるのでしょうか?或いは流体力学的に、雨粒が連続することによって速さが増すのでしょうか。これら全てが重複しているのでしょう。
いずれにしても今日の驟雨は、空気中の塵や道路の上のゴミを全て流してくれたようで、雨上がりの空がとても綺麗でした。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。