昨日の総選挙の投票率は62.5%、投票時間の2時間の延長にも関わらず、戦後2番目に低い衆議院議員選挙でした。不在者投票の要件の緩和によって不在者投票数は大幅に増えたようですから、インターネットでも投票できるようにしたら(それも投票時間を大幅に延ばして)、恐らく投票率は飛躍的に伸びると思われます。
3月に米国アリゾナで行われたネット選挙では、前回に比べて6倍の投票数を達成しました。しかし日本でネット選挙が導入されるのはいつのことでしょうか。政党の勝ち負けを気にするあまり、うっかり投票率が低い方がいいように思っているとも取れる発言を一国の首相がしてしまうほどですから、まだまだ道程は遠いと言えるでしょう。
民主主義の基本概念からすれば、勿論敢えて投票をしないと決めた人は別として、できれば投票したいという人にはなるべく多くの参加の機会を与えるべきだと思います。さて、このことは国政選挙だけに言えることでしょうか?株式は会社の美人投票のようなものだと言ったのはかのケインズですが、株価は会社の価値を株数で割ったものに過ぎません。株数を増やせば、一株価は下がり、流動性は増します。ネットを使えば、更に便利ですね。