1963年の今日、坂本九の「上を向いて歩こう」はスキヤキ・ソングとして全米1位に輝きました。前にも後にもただ1つの日本製全米1位が、アメリカ市場用に作られたものではなくて、そのまま日本語で歌われていたというのは興味深いことです。
旋律も、言葉もそのまま。以後、アメリカ用に作られた歌はいくつもありますが、アメリカの人々の心や唇を動かすことはありませんでした。これはどういうことでしょう?単なる偶然でしょうか?迎合しようとしても、母国語でない言葉で大勢の人に訴えることは難しいでしょう。マライア・キャリーの「キニシナイ」よりも、意味が分からなくても英語の熱唱の方がいいですよね。純和製が全米1位を取るのは、次はいつのことでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。