今朝の日経金融新聞によると、ナスダックが急落を続けた12日までの一週間に、アメリカでは株式投信に840億ドルの新規資金が流入したそうです。一方その前の週は、36億ドルの流出だったそうです。弊社においても、今週は普段よりかなり多くの株式投信が、しかも日経225とか、ブルベアなどのインデックス・ファンドが多く買われています。市場が短期的に売られたタイミングをとって、いわゆる押し目買いを入れているのでしょう。しかも株式単体ですと分散が難しいですから、インデックス・ファンドで押し目を拾いに行く。いやはや、中々の見識です。個人投資家の方々って、プロのトレーダーが考えそうな戦法を案外実際に行われているのですね。投信のかような利用法はもっと意識されていいですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。