日本語は中々面白い、ある意味でとても高性能な言語だと思います。日本語ほど外来語をいとも簡単に言葉の中に取り込んでしまう言語は恐らくないでしょう。その点についてはまたいつか書かせて頂くとして、今日お話ししたいのは「の」という、たった一文字、一音の働きです。そんな「の」、こういう「の」、
あ「の」、こ「の」。私「の」もの、草木「の」青さ、誰々「の」バカ!、云々。用法にはきりがありません。
これだけの働きをする一音って、果たして他の言語にもあるのでしょうか?或いは高性能なのではなく、とても原始的な要素を日本語は残しているのでしょうか。言葉が使われ始めた頃には恐らく語彙はとても少なかった筈ですから。