天動説か地動説か。今の日本における金融界の変革とか、或いはそれ以上にIT革命自体がどの程度の発想の転換を要求するものなのかは議論の分かれる所です。地動説を証明したのが誰かも議論が分かれますが、ケプラーが惑星の軌道は楕円であることを証明し、天空の不完全さを説き、いずれ世間が地動説を信じるようになるきっかけを作ったのは1600年頃のことです。その法則式に従っていまだに人工衛星とかスペース・シャトルの軌道が計算されています。凄いですね。そのような大きな発明や発見に比べると、IT革命など小さな変化なのかも知れません。それだけに素早く適応しなければいけないのでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。