イトーヨーカ堂の決済専門銀行が認可される方向が決まったようです。かねて決済専門銀行というものに私は興味がありました。私たちは通常何の気なしに銀行決済によって企業間決済をしていますが、実は日銀券による決済と銀行決済は厳密に言うと信用度が違う気がします。仮に国債を担保とした新しい決済通貨が、その決済機関の倒産リスクを負わない形で使用できたら、それは通常の銀行決済よりも安全な決済手段でしょうか?もう一歩進めると、外為決済をする際にはタイミングのギャップによるリスクがありますが(即ち、円を渡してドルを受け取る取引をすると、日本時間に相手に円を渡しアメリカ時間にドルを受け取るので、その間に相手が倒産するとドルを受け取り損ねるリスクがあります。有名な事例としてはBCCIの事件があります。一般的にヘルシュタット・リスクとも言われます。)、仮に米国債を担保としたインターネット上の決済通貨を作り、24時間使用できるようにしたらどうなるでしょうか?これほど安全で、時代の要請にもマッチしたものはないと思うのですが、やはり決済はみんなが使わなければ意味がないので、そこが難しいのでしょうか。