仕事もマーケットもそうですが、何かにどっぷりとつかってしまうと回りが見えなくなり、客観的な状況を判断しにくくなります。そして大抵の場合は、そのような時は悪い結果が待っているものです。プロのトレーダーもママこの罠にはまってしまいます。
大きなポジションを取る権限のある経験豊富なトレーダーも、「策士、策に溺れると」いう言葉がありますが、ポジションの組み立て方の巧妙さと大きさに錯覚を起こし、やはり自分の居場所を見失うことがあります。そのようなことがないように気を付けたいものです。地球の上に立っていると、この地面が動いていることには通常気付きません。しかし、例えば排水口に流れ落ちて行く水の渦の巻き方によって、地球が回っていること、更に自分が北半球にいるか、南半球にいるかを知ることができます(ちなみに北半球では時計回り)。視点を変えてみることはいつも大切ですね。