最近ファンドの設立が盛んです。ファンドといっても投信ではなく、日本の未公開のハイテク企業などに投資するファンドです。資本市場が未整備な部分が多い中で、未公開企業に対する資本流動性の供給として良いことだとは思いますが、ひとつだけ気になることがあります。
外国資本が多いことです。日本は世界最大の債権国といわれ、世界中に流動性を供給していますが、これらは債権ですからアップ・サイドはありません。利息以外は元本が戻ってくるか、デフォルトするかです。一方そのような流動性が回り廻って資本となって日本に還流し、未公開企業というもっともアップ・サイドのあり得る分野に投資されて行きます。これではどこか損な気がするのは私だけでしょうか?