今朝の日経新聞のトップは、「ペイオフ解禁」という見出しの、実質上ペイオフ延期の記事でした。預金者保護、中小金融機関保護の観点からの措置ということでしょう。
私は必ずしも改革は何でも早くやるべきだとは思っていません。事情によっては経過措置を取るのは当然だと思います。しかしペイオフの延期が果たして上に挙げたような配慮に本当になるかは疑問です。問題なのは銀行界が需要以上に混み合っているということと、銀行の資産内容の情報開示が未だ満足できるレベルにないということではないでしょうか?
ペイオフが解禁されることになれば、預金者は当然そのことを認識します。告知を徹底させるために延期するというのは理由にならないでしょう。延期が事実上決定した以上、ディスクロージャーを徹底すべきではないでしょうか?