靴には左右の区別があり、履き違えると当然すぐに分かります。でも子どもが大人の靴を左右履き違えても、左右の逆には気付きません。明らかに違うものであっても、ものさしのサイズが違うと、その差を計ることができない訳です。足が大きくなって(理屈で言うと靴が縮んでも構いませんが)、初めて左右の違いに気付いたり、或いは爪先に穴が開いていることに気付いたりします。企業の価値についても同じことが言えるでしょうか。企業の価値は、簡単に言えば純資産価値と、将来にわたる期待収益を現在価値に割引いたものの和になるでしょう。期待が大き過ぎると、大き過ぎる靴のように、計測不可能になってしまう気がします。ちゃんと足にあった靴を選びたいですね。