クリスマスはキリストの誕生記念日で、紀元1年に生まれた訳ですから明日で1998才です。しかし当然人類はそれよりもずっとずっと前からいた訳で、かつ大脳の大きさもそのかなり以前から今と変わらないでしょうから、文明が発展した歴史は人類の歴史の本当に最後のひとコマで、そしてそれを支えたのは文字と紙の発明によって、同時代の大勢の人、或いは先達の知恵をみんなで共有してその上に更に知恵を積み重ねることが可能になったからでしょう。そう考えるとインターネットという世界中の人が簡単に共有できるインフラと、英語というある意味で簡単な道具としての言葉の使用はこれから先更に文明の発展を即すことになるのではないでしょうか。そもそもインターネット・プロトコールはフランスで発明されたらしいのですが、アクサンとか厄介なもののせいで日の目を見ず、アメリカにわたって26個のアルファベットだけによって表現できるようになって爆発的に伸びたとも言われています。最近の新聞を見ていると、猫も杓子もネットといった感じですが、要は電話とか本と同じようなものですから、特別に騒がれなくなる日も近いのではないでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。