今日は2つの講演があるのですが、先週末にできた口唇ヘルペスが治らないまま登壇することに。口唇ヘルペスは、数ヶ月に1度の頻度で私のところにやってきます。疲れや免疫力低下のサインなので、毎回早めの対処を心がけるのですが、今回もしっかりと目立つ形に成長させてしまいました。健康の大切さを改めて感じます。

本日の登壇の1つは「Femtech Tokyo」という、女性の健康と活躍を支援する製品・サービスが集まる展示会&カンファレンスでのパネルディスカッションです。私が社会人としてキャリアを歩み始めてから20年以上が経ちましたが、女性の社会進出が進み、男性の家事育児参加も徐々に増えていることを実感します。しかし、現状はまだ満足できるものではなく、心身ともに健康に仕事とプライベートの両方を充実させるために、必要なサポートや環境はまだまだありそうです。だからこそ、こうした場でのノウハウ共有は重要です。

私は「かかりつけ婦人科医」をもっていまして、もう15年ほどのお付き合いです。困ったことがあるとすぐに相談でき、定期的に検診を受けられるのは、とても大きな安心感です。これは私にとって大切な自己管理の一部で、「かかりつけ婦人科医」のおかげで健康に仕事を続けてきましたが、すべての女性が同じような環境を享受できるわけではない現実があります。しかし、最近では科学技術の進展により、自分に合ったヘルスケアツールやサービスを見つけられるようになり、以前よりも選択肢が増えてきました。これこそ、社会の変化を技術がサポートしている好例だと思います。これからの時代は、技術の力でより多くの人が健康に、そして安心して生活を送れるようになることを願っています。

社会が変わる中で、制度や法律もそれに合わせて柔軟に対応していくことが必要です。たとえば、昨今よく話題に上がる「選択的夫婦別姓制度」。私はこの制度の導入に賛成です。ジェンダー平等や女性の社会進出は、もはや止められない時代の流れです。どう生きたいか、どんな家族の形が良いかを、法律や制度に決めてもらうのではなく、一人ひとりが自由に選択できる社会こそが、今後さらに生きやすく、働きやすい社会を築く鍵だと思います。同姓と別姓のどちらが「良い」かという議論ではなく、どちらが良いかを自分たちで「選べる」という点に焦点をあてて考えたいものです。

社会は自然に変わり続けます。技術の進展がその変化を後押しすることもあれば、自然環境の変化に応じて変わらざるを得ないこともあります。そして、私たち一人ひとりの価値観もまた変化していきます。だからこそ、時代の変化に合わせて制度や法律を変え、それによってまた社会が変わっていき、そうしたら、また制度や法律を調整していくことが必要だと思います。ビジネスの世界でも同様に、前はこうだったから、前例がないから、決めてしまったから/言ってしまったからなど、過去に縛られず、常に本質を見極め、未来志向で変化の波に乗っていきたいと思います。