昨日の話の続きで、フィッシャー・ブラック博士の思い出についてお話しさせて頂きます。
ニック・リーソンなど、社内トレーダーの暴走がいろいろと大問題を起こしていた時に、どうやって不正を行っている、或いは隠しごとをしているトレーダーを検知するかという話です。
彼の考えは、損得(PL)が平坦で安定しているトレーダーはまず疑ってかかるべきだということでした。何故なら、市場の動きはいわゆるランダム・ウォークに近く、PLを平坦化するのはまず不可能であり、そうなっている時は何かしらの恣意が働いているに違いないというのです。
まぁ、儲かる時もあれば、損する時もあるのが理論的にも通常であるということでしょうか。何か安心する話ですね。一喜一憂しないで、長い目で見たリターンを考えた方が良さそうですね。